ドラマや映画などの感想を不定期で綴ります。コメントはすべて楽しく読ませていただいておりますが、鍵コメはその性質上、お返事を差し上げておりませんのでご了承ください。
 

 

 
とりあえず見るだけみた第3回。じっくり感想書いている時間がないのでとりあえずかいつまんで印象だけでも書いておこう。1年間で2回しか感想書かなかった去年とは大違い(って、早々に脱落しただけなんだけど)。いやー、今のうちにちょっとでも感想書いておこうと思えるこの面白さ!


オープニングが毎度同じなのはそろそろどうかしら?と思うけど(笑)。今回なんか特に内容もなかったから、その分の時間を面白い本編にもっと使ってほしいくらいで。


いやー、正直に言うと前半で清盛があんまりにもアホタレなのでイライラっとしたんですけどねー。なんじゃコイツ?って、ムカムカきたりして。
「弱い物いじめすんな」だの「貧しい民のために」だの「王家の犬にはならん」だの、もう青春ゴッコも大概にしなさい!と、私が母ならげんこつでぶっとばしてるところだわ(笑)。
まーたこういうワガママな俺様系が主役なんかい!!!と、3回目にして脱落の危機…と思ったら…。
違ってた(笑)。


ちゃんとお父さんに怒られ、叔父さんに突き放され、弟に懇願され、母に泣かれ、最終的には現実を目の当たりにして、自分の無力さを知り立ち直るマトモなお話しだった…。全部御釈迦様の掌の上だったのね。
なんだか鱸丸にさえ「やりすぎだよ…現実見ろよ…」と思われてる節があり(笑)。意気揚々としているのは自分だけだったということに気付いた瞬間。こういうのって場合によっちゃわざとらしくて陳腐で大仰な「バカじゃないの?」という場面なんだけども、お父さん始めそれぞれの思いがビシビシ伝わって来る展開&演技でなんかもうこれだけなのに感動しちゃった。役者さんもはまってるんだろな〜これ。この家族のバランスってすごく素敵。

ライバルの義朝もかっこよかったしねー。最後の駆けっこ競争も良かったけど、「なんだ、ただの甘やかされか」とあっさり見破るところが良かったです。オトコだねー!さすが小日向さんちの息子さんだ(違)。いやー、先週楽しみになった阿部サダヲさんが出て来ないので、「どこ見ればいいんじゃい」と、ちょっと思ってたんですけども、ここの親子はいい!お父さんがコンプレックス全開だったり、裏ではちょっと悪そうな雰囲気だったり、でも息子溺愛っぽかったり。清盛親子と真逆なのがいいわー。個人的に好みなのはこっちなんだけども。
馬で最後振りかえらずに立ち去るときのニヤニヤっぷりもまた(笑)。
清盛が盛大にバカだったので、尚更この現実を直視できるライバルの出現はいい!玉木さんてこういう演技する方なんですねえ…ほんと私は無知だった…。わくわくするなー。
でもそこに被ってくる頼朝のナレーションは興醒めなんだけどー。普通にそのまま表情だけ見せてくれれば十分だと思う。


そうだ、バカと言えば清盛以上に本気で「お前はバカなのか?」と思ったのが璋子。この人、これ天然?それとも悪女なのかしら?あんまり堂々と言われるとわかんなくなる…。旦那のおじいちゃんと関係して子供産んどいて、「どうしてかわいがってくれないの?」って…。ここまでは、あまりのことに心病んでるのかもしれないなあ…と軽く同情したけども。「叔父子でいいじゃない?」みたいなことをしゃあしゃあと言いだして。怖い!怖いぞー!この女ー!と、思いつつ嬉しくなりました。
こういう現代の概念ではありえない状況を、しゃらーんと普通に見せてくるところが寧ろ時代の醍醐味でもあるわけで。
鳥羽上皇の血走った眼が寧ろ敗北感たっぷりだったなあ。マトモな感覚じゃないオンナに惚れたら大変だね(違)。あんなに怒ってるのに伝わらないんだもんね。


次回はなんだか忠盛が水ぶっかけられるようなシーンがありますねえ。何があるんだろ…。楽しみです。
 

 

 

 

 
兵庫の知事は今日も「画面が汚い!先週やめろと言ったのに」とか言いながら観ているのかしら?でも歴史に興味なさそうだから今週はもう観てないか?

そして「王家」と言う言葉も問題になってるんだそうですが、そこにひっかかって本筋を楽しむことを忘れていたら損すんじゃないのかしら?と思う第2回。
王家ねえ…聞き慣れないから単に変だと思う人もいるんでしょうし、歴史に詳しいが故に「史実的におかしい!」と怒る人もいるんでしょうし。ただねえ、考証の先生もいらっしゃるのだから、間違っていると断定できる言葉は使わないであろう…と考えると、目くじら立てるほどのこっちゃないのかな?と。ダメ?
私はどっちでもなく、何とも思わない鈍感者なんですが、白河院のやってること観てたら「天皇家とは言い難いだろ」と思ったりはします。私だったら言えない(笑)。何しろモノノケ扱いだし、孫とおじいちゃんが同じ女(しかも孫の正式な嫁)をシェアしちゃってんだもの…イマドキ昼メロでもそこまでやる?てな展開。それをNHKがあの時間帯で歴史物としてやってるんだもの…現代の現実と地続きなイメージになるのは憚られるんじゃないかな?と、存外こりゃNHKの大人過ぎる配慮なのかも…と思うことにします。
ま、どうしてもイヤだったら頭の中で「朝廷」とかに置き換えて聞いてりゃいいんだわ。ドラマは娯楽だし、大河ドラマみて「これが歴史の真実」と思う人などおりますまい。多分来年の今ごろはもう王家と呼ばれたことも忘れているだろう(笑)。私はもう江が信長の亡霊とニケツしてたことは忘れました(笑)。

さて。そんな話はさておいて。今週も面白かったんじゃないのおー!
いきなり子役は終了していて松ケン。彼は汚い格好の方が似合うということが判明。最後の方の舞のシーンで出てきた白塗りみたいなお顔&キレイな装束とのギャップが凄すぎて、舞の間中笑ってしまった…。キミは汚れてナンボだ(笑)。

それにしても今回の清盛はワンパク盛りというか、反抗期つーか。
そんなお尻の青い清盛は置いとくとして、それに対する親御さんの反応が良かった〜。
清盛がわー!っときれいごと言って反抗して出て行った後の忠盛。「武士の子と言った」とか言って嬉しそうで。親ってこういうところあるよなあ〜と、変に納得しました。
子供の正義感とか反抗心なんてのは、親からしたら想定内というか、計算済みというか。そんなエネルギッシュな反抗は長くは続かないもので、それよりその中で子供が成長していく姿が親にとっては大事なわけで。
思えば先週は忠盛が同じことやってたわけですもんね。
血は繋がらなくとも親子だねえ…ってなエピソードでしょうか。

そうそう、反抗と言えば話は戻るけども元服の儀式のときも面白かった〜。
あれも暴れて文句垂れるのは想定内…っていう父親のでかさが現れていて気持ちが良かった。なんかマンガみたいに抑え込み一本〜てな感じだったけど(笑)。でもそれを陳腐にしない面白さがありました。
松山くんという人は、マンガ原作とかの特異な世界やキャラクターを普通にやってのけるタイプらしい…というのは今まで映画とかで観てきていたけれども、大河でもそう言う部分が発揮されたら面白いなあ。

で、マンガっぽいと言えば高階通憲(阿部サダヲ)。出会いが既にマンガ(笑)。
いきなり「誰でもよーい!」と、能天気な声が聞こえてきたかと思ったらあの登場。穴掘った張本人が目の前で「あ、あれは俺が掘った穴」と、言っているのにそんなこたー聞こえてなくて「世の中穴ぼこだらけ」とかぼやいてるし。現実を見て世の中を憂いているのに、なんだかどこか地面からちょっと浮いてる雰囲気。鳥羽上皇に続いて、個人的に注目の人になりました♪

その鳥羽上皇。くどくどと「こんな辱めを受けても璋子のところへ来る私を笑っているんだろ!」とか腹立ててるのがむちゃくちゃ説明っぽいんだけど、この人が言うと、なんだか心が病んじゃって思ったこと全部喋りたい病気なんだろうな〜くらいの気持ちで受け止められる(笑)。多分三上マジック♪
実際、璋子登場で表情がガラッと変わるもんだから、ああ璋子病なんだな…と納得しました。これで平然としていられる璋子もなんかどっか病んでるんだろうなあ…。それとも強かなのかなあ。どっちにしても凄いなあ〜。
こういうの嫌いじゃないぞ…。というより好きだ(笑)。

その白河法皇は今週で亡くなってしまいました。なんだかすごく残念。すごい喪失感。
もうこの妖怪みたいな法皇様がみられないのかと思うと、来週から何を楽しみに観れば良いのだろうというくらいに残念(もう阿部サダヲさんしかいない…)。

もう一人、面白そうかもと思えたのは、源義朝(玉木宏)。今までこの役者さんはツボに来たことがなかったんだけど、今回はちょっといい雰囲気かも♪と思えました。
なんで皆兵よじ登って上から普通に見学してんのか謎だけど(笑)。普通そういうときは疾しいからこっそり見て、声掛けずに帰っていくだろうに…。
でも面白いからいい。
若い人たちが権力にたてついて張り倒され、時に暴走しつつ成長していく姿はそれが誰であっても面白いものだなあーと思います。

なんにせよ笑いあり笑いあり笑いありで楽しかった♪
唯一、なんだかなー?と思ったのはオープニングの頼朝と政子のシーン。いつまでコレやってんじゃい…この人たち。政子、キャンキャン言いすぎて重みもなんもなくて怖いだけだから…。
 

 

 

 

 
見ました。平清盛。

時代的に詳しくない上に(知識は教科書レベル&記憶力に難があり断片的にしか思いだせない今日この頃)、期待してがっかりするのが嫌なので興味を持たないようにしていた昨年後半。そして迎えた初回。

いやーん、面白いっ!
漠然と面白くてわくわくする!

大河ドラマはこうでないと!と思えるスタートの様な気がします。
これはもしかしたら一年間見続けられるかもしれません。そして、運が良ければこの時代に少しは詳しくなれるかもしれません。
因みに学生時代の授業では、根拠なく「頼朝ってかっこいいわあ」と思ってました。頼朝伝説の多い土地柄のせいかなあ。あとは平家物語とかの印象が強かったのかな…ストーリーとしては興隆と没落がセットになってしまっていて、寧ろ没落時のイメージが強かったり。そんな感じで、イメージ的にマイナススタートの平清盛。

ストーリーは出自そのものと、そんな自分の出自を知るところまでなので、清盛が主人公とは言えないプロローグ部分。
見終わって思わず「で?誰が主人公だったっけ?」と言いたくなるほど脇が全部主人公みたい!盛りだくさんでお腹いっぱい!っていう感じ。
でもこれって1年間もやる大河ドラマとしてはすっごく大事だと思う。大河って最初の1カ月くらいは幼少時とかで、主人公の基盤となる人格形成とか、主人公を支える人物とかを見せる回だと思うので、そこでベタでも力強いエピソードとか、主人公の心の中の歪んだものとか、そういうのが示されているとその後見続ける原動力になる気がします。
少なくとも今回は人物がみんな魅力的で、すごく楽しめました。それぞれの生涯をクローズアップして見てみたい…と思わせるような。登場頻度や時間によらず「この人の裏側が見てみたい」と思わせるドラマってはまることができるので大好きです。想像力も掻き立てられるし。余韻を楽しむことができる…。
というわけで、初回はストーリー云々より人物。



お父さんその1の白河法皇(伊東四朗)。怖いっ(笑)。見た目が怖すぎて、この人ならあれくらいのことやらかしそうだ…と、思える。史実は知らないけど、この人なら間違いなくやる(笑)!大河ドラマでもこれだけのドロドロしい展開をわかりやすく見せるんですねえ〜。いやプチ感動(笑)。璋子(壇れい)がまた楚々としたかわいらし雰囲気で、やってることとのギャップが素敵♪


朝廷では祇園女御(松田聖子)が、また良くて。正直なところ最初、話題性(あるのかどうかもわからないけど)だけで妙なキャスティングしないで欲しいわ…と思ったのだけども、そんな自分を深く反省しました。聖子ちゃんでありながら聖子ちゃんではない、そういう微妙なライン。なんだかんだで芸能界強かに渡っている人って、底力が違うのかしら?と、変なところで納得。ふっくらほっぺたの所為か、ああいう髪型や装束も似合うのねえ。


そして朝廷で出番少ないのにすごく印象的だった鳥羽上皇(三上博史)。少ない出番と台詞、少なくとも初回ではメインのストーリーには絡むことのできない気の毒なポジションなのに、涙誘われるほど素敵だった。いやーいい!白河法皇とは真逆の高貴さを感じさせます。「父上に画をお見せする〜」と我が息子(の筈)の雅仁親王が駆け寄った先が自分のおじいちゃんだったときのショック顔(涙)。この世の終わりを見たような…。そういう一見して優しくて弱くて…そんな上皇の内包している悲しみや怒りが今後どうなっていくのか、楽しみでなりませんっ。今後鳥羽上皇には注目して見て行きたい!この方主人公でも十分やっていけるんじゃないだろうか、このドラマ。


多分今回の主役であろう、お父さんその2の平忠盛(中井貴一)&舞子(吹石一恵)の遣り取りも良かったなあ。吹石さんて眼力ある方なんですねえ。あの唄は存在自体が微妙だなと思ってしまったりもしたんですけど、でも展開がぱっぱとしていたから気にしなーい。死を選ぶに至る展開も迫力ある上に意外ととんとん進んでいて飽きなかったし。
忠盛も、自分の生業に疑問を持つ弱さもありながら、法王に文句垂れる(笑)度胸もあり、鹿角をプレゼントする優しさもあれば、平太に「お前は平氏の犬だ」と言い切る強さもある。すごいわー。それが全然矛盾して感じられないのは、役者さんの力量なのか、脚本家さんの上手さなのか。どっちもあるから成立するんだろうなあ。ここもなんだかプチ感動。
実を申せば「死にたくなければ強くなれ」と言い放って立ち去る忠盛の背中に私は涙がちょっと出ました。ちょっとですけど…。
初回で泣いたのって初めてかもしれない〜(年々涙もろくなっているせいかもしれないけど)。
パイレーツオブうんたら〜みたいな戦闘シーンもすっごい楽しかったなあ。こういうファンタジーって嫌いじゃないです。水の中から海坊主みたいにザバーっと出てきても楽しいし、縄をバサっと切って帆で一網(帆)打尽にしても痛快だし。顔は強そうじゃないのに、実際には無茶苦茶な強さがあるから、平太も「お父ちゃんみたいになる!」って思えるんだろうなあ。で「死にたくなければ強くなれ」に説得力が出るわけで。


主だったあたりではこんな感じだけど、宗子(和久井映見)も、優しくて素敵なお母さんなのにポロリと母としての本音が零れてしまう感じ&取り繕う感じが良かったし、源為義(小日向文世)も癖のあるダメ男悪役が素敵だった。こういう役がキレイにはまる人ってなんか素敵。
親の敵で出会う前田兄弟も悪くなかった…。まあ演技云々言ったら、今流行の本職の子役ちゃんとは大分違う気がするけど、寧ろ子役の力量に頼らないストレートな展開に合ってた気がするし。子供時代のトラウマとか教えって大河の中で妙に印象に残るんですよねえ。大して大河好きでもなかったのに独眼竜のときの「梵天丸もかくありたい」「心の目で見れば今も紫」とかは今でも忘れないし。最終的にそう思えるドラマになるといいなあ。

そうそう忘れそうになってしまったけど、冒頭の政子(杏)も、妖怪人間のまま出てきてしまったのかと思うくらいに印象深かった!その分、私が好きだった筈の頼朝が霞んだけど(笑)。そうそう、あれはどうなんですかねえ。滅ぼした側の男が「清盛なくして武士の世はこなかった」みたいな感謝の言葉を公然と述べてしまうのは(いや、本人もなんでそんなこと言ったんだ?的なこと言ってたけど)。素直に受け取れば「敵ながら天晴」という、武士らしい男同士の評価&現実直視…なのかもしれないけど、いきなり冒頭からそういう視点?と、一瞬薄っぺらい男の友情みたいなものに拒絶反応が出た…。どこかにそういうトラウマがあるのだろうか?自分。
その後の展開で全部ちゃらになったからまあいいか…。


いやーそれにしても二話がこんなに待ち遠しくなったのは二年ぶり。一年間楽しく完走できることを祈る!

 

 

 

 

 
最終回、見届けました。
ある意味、思いきり定番な感じの展開で、そりゃストーリーは決まっているからこうなるのは当たり前なんだけど、特に驚きとかもなく素直に感動しました。
なんていうのかしら?水戸黄門の、展開はわかってるけど印籠出すところ見たいんだよね…っていうのと同じ(違うか?)。

一番びっくりしたのは「くらもちーーーーーー!」っていう氷室の叫び(笑)。
あの雑踏の中、号外を貰いに人を掻きわけて進む氷室そのものにも違和感あったけど、その中で空に向かって叫ぶ氷室にも大爆笑してしまった…ごめん…氷室。
いや、この瞬間のために南極での倉持&氷室のラブラブ話があったと思えば納得なんですけども(違)。
氷室というよりも堺さんのヤケクソ気味にやりきった感のあるあの満足そうな表情を見たら、大爆笑するとともに、ここまで見てきて良かった…と思えました。

さて、その定番的なストーリー。リキのぎりぎり間に合わなかった死や、タロジロの生還に号泣したことは言うまでもないし、とっても重たいので置いとくとして、あれこれチャチャを入れてみたりして。

白崎さんの「今回は攻める」という言葉が良かった。いきなり倉持だけを送り込むというのも英断。
てかさ、第二次のときはあれだけ岩城さんがアレコレ文句垂れて、上手く行かなかった上陸なのに、今回は白崎さんのその一言でアッサリ決まるんだね(笑)。隊員たちもワンコを迎えに行くという任務に対して前向きだし。世論がそうだったから?政府の方針だったから?
時間がないからしょうがないんだろうけど、最終回にして唐突に雑(笑)。

でもまーそんなことごにょごにょやってる場合じゃないので、とっとと倉持上陸。ヘリの操縦士さんはとっとと戻ってしまうんだね…そりゃそうか。天候悪化してヘリが戻れなくなったら困るか。
生きる者の気配のない基地に佇む倉持一人の贅沢な南極…。ヘリがとっとと戻ったのが、こういうセンチメンタルな風景のためのものだ…って、そういう穿った事考えちゃいかんね(笑)。

雪に埋もれた鎖を一本ずつ手繰る倉持。
実はこのシーンが一番良かったような気がします。
名札をみつけ、恐る恐る鎖を引く倉持。埋もれたワンコを見た瞬間、わかってたことなのに涙がどどーんと出てしまいました。いや、なんか…可哀想とかそういう感覚じゃなくて、わかってたことなのに確認してしまったときの、現実を受け止めなければいけない重さというか…そういう類。
鎖に重みを感じて絶望する倉持、すっと抜けた鎖に一縷の望みを感じる倉持。木村さん…やればできるじゃん、いい演技っ(上から目線で申し訳ない)。

埋もれたリキの身体が雪の中から現れる場面なんかは…ちょいとファンタジー過ぎて泣く前に現実に引き戻されちゃったけど(汗)。不思議なもんですねえ、美しく過剰な演出をされると逆に冷める…っていう。あと、ひとつのシーンに時間かけられ過ぎると冷める(笑)。
でも「まだ温けえじゃねえか」には泣いた(←結局泣いてる)
ほんのちょっと間に合わなかったんだねえ。
でもねえ、リキは「仲間と過ごしたところに戻りたかった」だけじゃなくて、多分誰かが迎えに来てくれるのをあそこで待ったんだと思うなあ…。

で、いつタロジロと再会するんだろー!もう悲しいシーンは終わりにしてー!と、思う私の前に立ちはだかったのは、やたらと多いCMの壁(笑)。もう…いっそ録画で後から見れば良かった。

というわけでブツ切れで興をそがれつつのタロジロとの再会。
ところでタロジロって、風に煽られて海にどぼーんって落ちてたと思うんだけど、そこからどうやって戻って来たん?そこらへんの奇跡…頭ん中で想像して補完しろ…ってことなんだろうけど、私の頭では想像しきれんっ(笑)。
いやまあ、魚とか獲ってたわけだから、この子たちは慣れてたのかもしれないけど…。
ま、いっか。

再会シーンは良かったですねえ。
すぐさま「倉持〜会いたかったよお〜」にならないところが(笑)。
意図的でないにしても、人に捨てられる経験を二度までもしたタロジロにとって、それはそんなに容易くおめでたい再会ではなかったということなのかもしれません。そうだ、かつてサブロも失っているわけだしね…。
でも、遠くからわ〜っと二頭で身体をぶつけあいながら走って来るあたりは、もう倉持だってわかってんだな…って思ったけど。
その後「コイツダレ?」的な警戒に突入するんだね。
ま、いっか。

亡くなったワンコたちの亡骸が並んでいるところで、リキに寄り添う二頭は健気でかわいかったなあ。てーか、倉持、これ全部一人で掘り起こしたんだねえ。で、木箱に納めてあげて。すべての木箱にキレイな日の丸をかぶせてあげているのが、泣けた…。
でもさ、水葬…一人でやったんだね、いや、見守るタロジロがすごく良かったけど。
とりあえず基地はそこそこ大丈夫ってわかった時点で、越冬隊の人たちは上陸してこないのかい?ヘリでもう一人二人来ても良さそうなもんなのに。お天気が良いうちにどんどん上陸しないと、大変なことになりかねないよ…白崎さん。今回は攻めるんでしょー。
と、冷やかなこともちょっぴり思っちゃう(笑)。
まあ、棺と倉持とタロジロだけの南極っていう美しい贅沢なシーンを作るためにはこれでいいんだろうけどさ。

というわけで、定番なストーリーそのものには素直に感動しているんだけど、美しい絵柄を求め過ぎた過剰な演出、そのために「なんか変」という強引さが散見、これでもかという時間の掛け方、それなのにCMでブツ切り…という数々の要素が押し寄せてしまい。

個人的にすっかり気分が冷めました…。

すまん…。ここまで頑張ってみてきて、木村さんの演技にもそれなりの免疫が付き始め、堺さんのナイスポジションにテンションあがり、ワンコたちの愛らしさに感動し、楽しんできたのに…。
残念過ぎる…自分の感覚(涙)。

一次隊の皆のその後をもうちょっときちんとやってくれても良かったのになあ。
本当に数秒のシーンで済ませてしまうのが、なんだか残念無念。タロジロとの再会がメインというのは当然なんだけど、序盤は日本を復興させようという男たちの群像劇的な展開だっただけに、南極に行ってからは氷室との友情物語になり、最終回では単純な奇跡の再会物語になり…。
まーヒトコトで言うなら…回を追うごとに雑になる展開(笑)。
ここまで見てきて辛辣な言葉は書きたくないですけどもねえ…。そう感じてしまったものは仕方がない…。

だってさあ…1歳になってから初めて会った双子ちゃんとか、鮫島さんちの父の威厳とか、犬塚君の親子の確執とか、いろいろあったじゃん。
氷室も自分の人生をここで曲げたわけだし(真っ直ぐになったとも言う)。
いろいろあったのに、すべてテキトーに終わったじゃん。
チラっと「すべて上手く行ってます」的なシーンを挟むだけで終わってる。そこは視聴者が想像力働かせてね…みたいな。
脇の役者さんが素晴らしい方ばかりで、香川さんや寺島さんはもちろんのこと、山本學さんとか、矢崎滋さんとかチラと映っただけで何かを訴えかけてくる方ばかりだから何か表現されているように思えてしまうけど。
それで良かったのだろーか?
結局感動するのって、人の気持ちがそこに働いているからだと思うのです。
ワンコを送りだした人たち、南極に掛けた人たち、彼らを日本で待った人たち、ワンコ置き去りにしなければいけなかった人たち、ワンコを迎えに行くために力を尽くした人たち…そういう人の心と行動が感動を呼ぶんじゃないのかなあ。
迎えにって、皆死んでたけどタロジロが生きてましたー!というのは、あらすじであってドラマじゃないような気がするんだけど…。
倉持がワンコと再会したときも、「会いたかったんだ」「ごめん」という、ワンコへの思いばかりが溢れていて、そのために尽力してきた仲間たちへの思いって描写されてないし。いや、そこんところも「想像しろよ」ってことなのかもしれないけど。
氷室の「くらもちー」っていう叫びが一方通行に見えちゃって悲しかったなあ…(だからこその爆笑でした…汗)。



最後の、発展を続けた日本の姿を挿入した作りも嫌いじゃないけど、そこまでストーリーの中で「日本の復興と発展」を取り上げた感もなかったので(最初の方しかなかったと思うんだ…)、とって付けた感があって、更に冷めてしまった。無理にああいうの入れられると、説教臭く感じられちゃうし。
テーマはなんだったんだろう?
日本という国のあり方なのか、人間と犬を通した生死観なのか、男たちの友情なのか…。
全部だよな…とも思うけど、それにしちゃ全部が中途半端。そうなるくらいならどれかイッコで良かったかもしれないのに…と、終わった今だから思う。

結局、脚本的には雑さを極めた最終回に思えてしまいました。
さっきも書いたけど、美しく感動できるシーン作りのためにそうなった…というのは十分理解しているつもりだけどね。
円い大きなオレンジ色の太陽にタロジロの姿がシルエットで浮かびあがるあたりなんか、本当に素敵だったし。
水葬のシーンだって象徴的な美しさだった。
ボロボロになった基地の日の丸の含めて、戦争物とかでもないのに、ここまで日の丸を大切に象徴的に扱ったドラマってあんまり見たことないと思うし、随所に日本人の誇りや意地を感じられて自分が日本人であることを実感できたし。
総じてよいドラマだったなあ…、こういうドラマは視聴率関係なしに存在するべきだろうなあ…って思う。
でも、好きな役者さんも出ていなくて、特にワンコ好きでもなかったら、どーなんだろ?とも…。

ま、なんにせよ主演男優賞はリキだし、助演男優賞はタロジロ&風連のクマだし。
個人的にはクジラドームで亡くなったシロを発見して、氷室にそれを伝えてあげて欲しかった(いや、実際そうしたってことなんだろうけど、脳内補完にも限界あるからね)。
シロがそこで終わりを迎えていたことを聞いた氷室が、一体どんな顔でどんな言葉を言うのか、それが見たかった…。

 

 

 

 

 
ちょいとー。
今回はワンコスペシャルであり、そして氷室スペシャルだったんじゃないー!
という盛り上がる心を抑えて、順番に見てみます。

第三次隊に経験者は行かせない…って、世論がどうこう言ってたけどもこのへん理由がイマイチ釈然としないですねえ。どう見ても白崎さんの言う「経験者を」って正しいと思うんだけども。未経験の人は経験者に同行して欲しいとは思わないんですかねえ。素朴なギモン。
前回最後で「俺も三次に入る」ってな勢いでドヤ顔披露した倉持。元気よく登場したものの、すぐさま凹みモード。
気の毒過ぎる…。
何とかすると言う白崎さんの言葉をバックに難しい顔の氷室が存在感どーん。皆と立ち位置の違う官僚だからこそ、ひっくり返す難しさを知っているんでしょうねえ。
ましてや今まで政府を動かしてきた世論というやつが、反対側にあるとなると、完全な向かい風。でも氷室は何か考えている感じ。てか、この人が考えてない感じの顔をしていたことってない気がする。常に先を考えて思案に暮れる男(笑)。

で、事務次官に意見しにいく氷室。先週から官僚モードだったけれども、今回は更にビシっと!
そりゃーこんなにキレ者っぽい二世くんだったら「君に行ってもらっちゃ困るんだよ」ってなことになりますよね。私だって引きとめる!
武家屋敷のような立派な自宅に帰る姿も似合い過ぎてて怖いくらい(笑)。
ここまでボンボンな二世くんなら事務次官も何気にヘコヘコしたりしそうだけど、そういうもんでもないのかしらねえ。省庁ではあくまで一人の官僚なんですかねえ。
それって世間的には良いような、ドラマ的には使えないヤツのような(笑)。
でも会議から締め出され状態で、力なく項垂れる白崎さんの背中を階段の途中から斜に構えて見つめる氷室は、ただの官僚には見えませんっ!

一方、宗谷の修理を手伝う(それもかなり下っ端)倉持。これはある種の対比なんでしょうね。それから犬塚君も。
皆南極への思いは同じなのだけど、それぞれできることも違っていれば、その表現も違っている…。違うルートで皆が南極を目指しているんだな…って。
その直後のオーロラ&ワンコの姿は、なんだか胸が詰まりました。

そして、大蔵省の机で意を決した氷室。
マジで大名屋敷みたいな玄関で父上の帰りを待つ氷室。
帰って来た父上を「お父さん。話があります」と出迎える氷室。
ここらへん、すっごい短いシーンなのに、豪華すぎて決まりすぎて、プロモーションビデオみたいだった(笑)。

そして大蔵省の階段を見上げる氷室。
立派な廊下を一人歩く氷室。
その映像だけでしびれるかっこよさ♪
台詞はないけどなんかやらかした感はバッチリ!

そして倉持選抜されたかと思いきや、星野さん…。
そして星野さん腰痛を理由に(笑)倉持へ。
ここらへん、単に倉持捻じ込んでトントンというふうにいかないところが良かった〜。

そして星野さんに不器用と言われたその人氷室。
こっからもう氷室スペシャル!
風呂敷包む手先もキレイなら、止められて「僕のけじめですから」と頭を下げる姿まで美しい。豪華な階段を下りて行く姿もまたかっこよければ、倉持に「よお」と言われて変化する表情も絶妙。
階段に体育座りで話すとこなんか、ごめんよ…倉持が目に入らん(笑)。
あのクジラの残骸まだあるかなー?って話すところなんて少年だよ、少年。
大蔵省を辞めたことで、彼なりのけじめがついて、心が楽になった部分もあるのかなあ…。倉持と「友達」という間柄に戻ることができたのかなあ…。

階段の下で呼び止められて、灯りに照らされながら倉持を見上げる氷室。
階段の上できちんと頭をさげる倉持を見て、ほんの少し表情の変わる氷室。
「ありがとうな」って言われて、再び表情が変わる氷室。
「生きてるって、俺も信じてるぞ」
涙腺完全決壊…。
うわあ〜〜〜。氷室かっこよすぎるよ〜〜〜。
いやいや、男の友情に感動したんです。素直にとっても感動したんです。
だって木村さんもドヤ顔じゃなかったし(そこかよ)。
氷室の懐の深さや強さ、人としての心を取り戻すと同時にクールな生き方を貫くところ(←不器用なんじゃないもん・笑)、そういう全部に感動したんだもん。
唇噛んでうんって頷く姿に惚れぼれしちゃっただけじゃないもん。

この先のみゆきちゃんとのアレコレはもう氷室が気の毒なので見なかったことにする(笑)。
でも「お帰りお待ちしています」っていう、奥ゆかしい返事の仕方。昔の女性の美しさを感じさせてくれてちょっと感動しちゃった。

そして注目のワンコ。
風連のクマとのお別れのとき。
その鎖でリキたちの命を救ったこともあり、でもそれが命取りにもなり。
氷が割れて離れて行く時、リキが飛び込みそうになったのを「来るな」って止めたそのクマの言葉が聞こえた気がして(涙)。
タロとジロを頼んだぞって、パパはリキに叫んだんだろうね。
パパが流れて行った海をずっと眺めている三頭の姿。
なんでこんなことになっちゃうんだろう…わかってるのにやるせなくてたまらない。
人も犬も、皆精いっぱいやってるのにねえ。
来週の最終回は、きっとどんな展開になってもいっぱい泣くことになると思うけど、しっかり見届けよう。
ワンコたちの頑張りを見届けなくちゃ。
面白いドラマって、ツクリモノだとわかっていてもその枠を外して入りこむことができるもの。素直に面白がって見ようと思います。

官僚モードから政治家モードに切り替わった氷室もまた素敵だったしね。
てかさ…堺さん…どこまですごい役者になっていっちゃうんだろ〜〜〜。
なんかもう惚れなおしました(笑)。

 

 

 

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